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presentationを終えて

1か月半も前から準備をしていたグループプレゼンテーションが今日やっと終わりを迎えた。
このプレゼンが終わるまではブログを更新しまいと決意していたけど、やっと終わったので、今回は反省してみたい。


こちらの大学は、どの授業もプレゼンというとグループワークになる。

ケース課題は、Renault と Nissanのstrategic allianceが成功を収めた原因はなにかを分析し、どうすればよりよくなるか、というもの。


ゴーン氏の起こした奇跡をたどる感じで、
文化の違いをいかに乗り越えるか、ということが焦点だったけれど、今回のプレゼンの過程そのものもまさしく互いの文化の違いを乗り越えてどううまくやるかという感じだった。


これまで行ったグループのプレゼンが、スライド見る限りしょぼかったので、いいものをつくろうとうちらのグループははやめに開始。
この時点ではみんなやる気あるんだ!って思って結構やる気満々でした。

けれど、本来は4名のはずなのに、初回のMTGにひとりkiwiがレスポンスがなにもないまま現れず。
kiwiひとり、韓国人1人、日本人1人のcross cultural team。
kiwiは19歳。韓国人はおれより2つ年上。でもこちらはやっぱりフラットな環境なので一切気にならない。

2回目のMTGはイースター休み明けにやったにもかかわらず、ひとりのkiwiが海外にいることが発覚。でもなぜかもどってこない。。しかもメールを送ってきたものの、一切謝罪なし。でもこれがこっちのスタンスなら受け入れなければならない、と勝手に自分に言い聞かせて我慢。

このせいでみんなのモチベが低下したうえに、
彼らの進め方をみていると、あまりに非効率で、これじゃだめだとやり方を立て直そうとおもっていろいろと発言してみた。

就活のときのグループディスカッションみたいな感じで、たぶん自分が一番論理的に考えられるし、ケースも日本が含まれているからおれが引っ張っていくべきだとおもったんだけれども、
あまりに英語がくそで、全然だめ。


しかも韓国人はもう6年くらいこっちに住んでるらしいので、すっかりこっちのフラットな文化に
なじんでいると思ったけど、
所詮、人間はもともとの文化をすべての判断軸におき、それは変えられないという当たり前の事実を見逃し、
日本と同様の年功序列的な文化がしみこんでることに気づかず、
A+(最高の成績)とろうぜっていってた韓国人がなにもアウトプット出さないうえに人任せだから、
ほんとにやる気あんのかな、とおもって少しつっこんでみるものの、

英語の敬語表現知らないから、反論しようとすると、すごくストレートになってしまって、
いきなりけんかになってしまった。

みんなでビジョンを共有することが大事なのは明らかだったので、
おれがほかからいろいろ調べてリソース提供してんのに、「そんなの余計だよ。やりたきゃ、これおまえのパートにして勝手にやれば。」といわれたことにかちんときてしまったからだ。

おまけに、おれが一生懸命話してるのに、kiwiには最後に、「ごめん、聞いてなかった」の一言で撃沈された。

効率的によりよくやるために提言しようとすることが、ただのひとりよがりなのかもしれないのではないか、といろいろ考えてしまった。というのは、おれは外国人としてこちらにいる以上、相手の風習に合わせなければいけないからで、どこまでが許容しなければいけないラインで、どこからが意見として提言できるレベルなのかがまったくわからなかったからだ。


この時期は、なにやってもうまくいかず、真剣に対人恐怖症に陥って、でも愚痴なんできいてもらえるひとなんか誰もいないから、部屋に閉じこもって泣くしかなかった。


けれども、presentationにこだわりをもってるおれには、さすがにクオリティの低いものはできないと思って、一番大変な部分をおれが受け持つことにし、各パートにわかれて作業をおこなった。

はっきりって、自分ひとりですべてやるほうが、能率的にできてよっぽど簡単だったけど、
仕方ないとおもってひとり葛藤。これまで自分のどこが悪かったのかすべて分析して、これからのチームワークをどうやって巻き返すかを考えた。


でもカルロスゴーンのインタビュー記事を読んでいるとほんとにすばらしいことをいっていて彼の言葉に感動するとともに、これまで英語でリソースを求めなかった自分がいかにもったいないことを知っていたかを実感した。


各スライドをはじめてあわせたとき、おれのスライドのレベルだけ完全に格が違ったみたいで、
彼らのおれを見る目が一気に変わる瞬間に立ち会った。


それ以降は、おれが一番英語くそだけど、おれのいうことは正しいから聞こうじゃないかという態度と、おれの対応の仕方がよくなったこともあって、韓国人も単純に要領が悪いだけであって、決してやる気がないんじゃないこともわかって、うまく進めることができた。


で、1週間前になって、海外にいたkiwiが帰国していたらしく、メールを送ってきた。
内容は、教授に相談したら、おれが君たちにはいって活動していいといわれたから、君たちがこれまでやってきたことをおれの分に振り分けて、一緒にやろう、というもので、一切謝罪なし。

せっかくうまくいきかけてたのに、またこんなの受け入れなければならないのかよ~、って思ってると、kiwiがこいつはありえない、シカトだ!っていってくれたことで、一安心。笑



今思うと、はじめどうしてうまくいかなかったかは、おれが「trust relaiton」の構築を軽視していたからだと思う。他人に対して敬意を払うことよりも、プレゼンの中身をよくすることにこだわりすぎたことが問題だった。

自分の英語がくそなのは変えられないので、そのなかでどうやるかを考えた結果、韓国人からハングル教えてもらったり、kiwiとミーティング終わった後、ふたりできれいな図書館のグループワークルームで、ヒップホップの動画みながら、ビートを刻んだりした笑


本当はもっと深く掘り下げなければいけない部分もどこかわかっていたけれども、最低限の合格ラインを自分のなかで設定して、あとはひたすらクオリティコントロールに努める一方で、プレゼンのせりふも全部書き出してネイティブに全部添削してもらった。




で、今日当日。
おれがpresentationをやる限り、なにかやらかせねばと勝手に血が騒いで、中核の部分よりもそっちの練習をしまくって、本番ももちろんやらかす笑。

結果は、これまでのプレゼン中ではじめて笑いが起こるということでなかなかうまくいった。

これまで、こっちでも異例の10回くらいのミーティングを行ってきた長い道のりの末だったので、やっとこの瞬間を迎えることができたことがうれしかった。


そしてプレゼンが終わってかえるとき、kiwiから"good working with you"と手を差し伸べながらいわれたときは、ちょっと感動した。



終わったあとTAにアドバイスくださいといったとき、きみはスライドの出来もクオリティが高いし、プレゼンの仕方も堂々としていてはっきりしゃべれていたし、内容も論理的で非常によかった。問題は韓国人だ、といわれたことは内緒にしておかなければならないが笑




思えば、これがこっちにきてはじめてなにか大きなことをやり遂げた瞬間でした。
日本を飛び立つ直前までアルバイトしていた米系投資コンサルティングファームを去るとき、
「おまえはぬるい国にいくんだから、しっかり一度死んで来い」とボスにいわれた言葉を思い出し、今思えば一度どん底に落ちれてよかったな、と思います。
さすがに、これまでいろいろとプレゼンをする機会はありましたが、今回ほど時間をかけてやったことはなく、今回ほど反省すべき点、学べる点が多かったのも初めてで、
意義深いものとなりました。

でもやっぱ内容的にはまだまだだったので、TAに有用な論文教えてもらって、分量結構、膨大だけど、もう一回ひとりで考えようと思います。そこは貪欲に。

そしてこれからはちゃんと更新していこうと思うのでよろしくお願いします。

  by shot_aizawa | 2008-04-30 19:41 | 授業

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