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expatriateが成功するには。

整理したいことが山ほどあるけれど、今日は前から書きたかったことを少し。
今学期とっている international managementの授業が最近やけに面白く感じる。

マネージメントの授業なのに、最初のほうは、ひたすら文化がどういうものかということをくどくどと説いていただけで、なんだこれ!?って正直思っていたのだけれど、教科書をちゃんと読むようになってやっとその理由がわかった。


教科書の値段をアマゾンで調べてみたら、なんと1万8千円以上かかることがわかり、おれはこちらで1万2千円弱で購入したことを考えると相当お得だと感じたことが、意外にちゃんと読もうとおもった大きなきっかけであったりする。ちなみにこのとき、頭の中に裁定取引を試みるかというアイデアが浮かんで市場リスクを考えてやめたという思考回路が自分のなかにすぐに起こったことがなんかなつかしくてうれしかった笑


この教科書は、国際経営学と異文化コミュニケーションの関係について網羅的に収録されていて、今までこの2つの概念がここまで密接にかかわっているなんて考えたことがなく、さらに自分が異文化に身を置いているので、理論やケースを読んでいて非常におもしろい。


それで、本書の最後のほうに出ているヒューマンリソースマネージメントの内容を少しメモ書きしたい。


本社から外国の支社にアサインされたexpatriateがいかにしたら成功できるか、という話。

expatriateは、要するに母国ではない国に暮らす人々のことだけれども、日本の辞書をひくと「国外に追放された人」なんていうとんちんかんな訳語に出くわすので、どれほど日本が移民に対する概念に乏しいかがよくわかる。


んで、やっぱり教科書を読んでいて面白いのは、ビジネスではないけれども、自分もひとりのexpatriateとして、こっちにいるので、どうやったら彼らが成功するかということを、自分がどのようにすればこちらでの生活を実りあるものにできるかということに応用でき、それでモチベーションがわくからにほかならない。


それで、一番面白かった部分は、expatriateととして、

もっとも重要なことは、


母国での仕事の実績でもなく、性別でもなく、海外旅行のような国際経験をいかに積んでいるのかというわけでもない、という点。

本書によれば、「異文化に対するストレス許容度と社交性」であるのだ。


いかに国内でスターと呼ばれようが、海外で成功する直接的な根拠づけにはならない、ということがおもしろい。


それで、expatriateが成功する確率をあげるための5つのトレーニングがあげられている。
(簡単のため走り書きです。)

1.area studies
その地域の地理や歴史、政治などの知識。

2.culture assimilators

3.language training

4.sensitivity training

5.field experience

これを見ると文化に対してどう向き合えるかが、非常に重要だということがわかる。

んで、これを読んでいて思ったのは以下の2点。


自分の行く国がどういう国であるかを事前に調べるという準備があれば、適応するのもはやくなるらしく、それを怠り、さらに社交性がない自分が最初2か月強、まじで苦労したのが、うなずけるということ笑

もうひとつは、別に学位とるわけじゃないから、授業だけがんばってどうしようもないだろうと思って授業重視のカリキュラムにせずに、ウィンドサーフィンやスキュバーダイビング、クルージングなどいろいろとこの国特有の生活を味わおうとすることに時間をかけていたのは、正解であっただろうということだ。


けれども、文化に対する許容度というものは、磨くことができ、しかもこれは年をとってしまうと吸収度が落ち、若いうちが一番向いているものと想像している。

だから、今は、こっちでトレーニングを積んでいる時期なんだとおもうと、けっこーストイックなことが好きなおれとしては、

今は次のステップにいくための下積みの時期を過ごせているということに感謝せざるをえない。

  by shot_aizawa | 2008-05-24 18:07 | 授業

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